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速読スクール内で起こる出来事や、講師のプライベートなど、 適当に思いつくまま綴っています・・・気まぐれ三昧です、はい。。。
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 推理小説が大好きな私ですが…。



 ゴリゴリの本格派に読み疲れたときは、


 必ず、松本 清張を手に取ります。


 松本清張傑作短篇コレクション

 『松本清張傑作短篇コレクション』 (上・中・下巻) 文春文庫



 これは、「宮部みゆき責任編集」というのがポイントです。


 彼女の解説は一読に値すると思います。
 


  
 清張氏のタイトルはどれも、作品の本質をとらえた


 冷たく冴え冴えとした、硬質なものばかり。


 青みがかった灰色や黒い何かがまとわりついているイメージ。

 

 ここが、「社会派」と呼ばれる所以だと思います。




 流れるような自然な文体でありながら、


 「なぜそうせざるを得なかったのか」 という人間の動機を中心に置いた

 
 ストーリー展開は、驚くほど吸引力が強い。


 
 
 氏の作品に出てくる人々には、共通点があります。


 
 それは、

 
 「幸せになりたい」 ということ。




 本来は邪悪でも、狡猾でもない普通の市民が、


 自らの幸せのために犯してしまう罪。



 けれど、

 
 誰もがその罪に取り憑かれ、逃れられない。



 ごくごく小さな綻びから生じる、致命傷。




 氏の作品では、


 刑事による犯人逮捕の具体的な描写などは出て来ません。 


 
 ですが、叩き上げの刑事たちの経験や勘、


 警察とは何の関係もない職業に就く人々のたわいもない会話、


 そして素人であるがゆえの鋭い指摘が、


 確実に犯人を追い詰めていく。



 包囲網が着実に狭まり、犯人に迫る刑事たちの足跡が聞こえて来るかのようです。


 これほどの恐怖はありません。




 私が大好きなのは、『鬼畜』 、そして 『地方紙を買う女』。


 傑作中の傑作です。 
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 関西人は、


 親しみと尊敬の意を込めて、
 

 安藤 忠雄氏のことを


 「アンタダさん」と呼びます。




 私は、建築には詳しくないのですが


 「とにかく経歴の変わった方」

 
 として、ずっと気になっていました。


 「元プロボクサー」だとか。


 「大学で建築学を学んだわけではない」とか。




 現在、日本経済新聞で 『私の履歴書』 を執筆中です。


 この欄を、1か月間毎朝


 これほど心待ちにすることは、


 今までありませんでした。



 
 だれにでもわかりやすい言葉で。


 素直に、正直に、カッコつけずに。


 だけどドラマチック。


 そのお人柄は、十二分に文章に反映されています。




 今日、ふらっと図書館に行ってみると


 素敵な本が眼に留まりました。

 
 TADAO ANDO  RECENT PROJECT

 『安藤 忠雄 最新プロジェクト』 ADAエディタトーキョー刊



 日本語と英語の対訳つき。
 

 明度の高い、とっても美しい作品群。

 
 これが、現実の世界に存在していると思うと。



 建築って、人間がなしえたおそらく最大の創造物。



 直島の 「地中美術館」、


 ぜひ行ってみたくなりました。


 そして、観てきます。


 展示してある絵画だけでなく、その建築も。




 実は…。


 リアル アンタダさんに遭った!ことがあります。


 大阪の中津にて。


 皆さんのイメージ通りの方でした。


 タートルネックに、ジャケット姿。



 「あっ!」と気づいた次の瞬間、


 「似てる!!」って思いました。




 (力石 徹に。)
 
 この数日、何を書くべきなのかずっと考えてました。


 同じ日本で起こっているとは信じがたい現実。


 だけど、私の周りではいつもと変わらぬ、平和で穏やかな空気が流れていて。


 東京に住む姉も、大変だけれどどうにか毎日仕事に通って。



 3月13日、従妹の結婚式がありました。


 彼らは高1からの同級生。付き合って10年目でのゴールイン。


 みんなが祝福し、この日を心待ちにしてました。



 でもその2日前、あの大地震が起こって。


 新郎は海上保安庁勤務。いわゆる「海猿」です。



 本当にお式ができるのか?


 こんな状態でお祝い事を行ってよいのか?



 出席させて頂く私も、ずいぶん悩みました。


 
 お式は執り行われましたが…。


 お兄様(新郎は彼に憧れて海猿になったそうです)始め、


 新郎の上司や同僚は有事のため欠席。



 「とってもうれしいけれど、100%ハッピーとは言えない」


 という新郎のスピーチ。


 誠実さに心を打たれました。



 悼みと言祝ぎが共存する不思議な感覚はありましたが…

  
 やっぱり出席できてよかったです。

 
 快晴のガーデンで、飛んでいくたくさんの風船を眺めながら


 素直にそう思えました。



 「結婚」というつながりで、増えていく家族。


 年を追うごとに、人との出会いの大切さを感じます。




 最後に。


 私たちが着いたテーブルの担当の女性は、


 縁(ゆかり)さん。


 偶然ではなく、このときは必然だと確信しました。 

 いわゆる「大家族シリーズ」の番組は、全く観ない我が家ですが…。

 昨日はあまりに面白くて、思わずずっと観てしまいました。


 『東京下町の五つ子ちゃん』。

 男の子4人に女の子1人の五つ子。

 そして、年の離れた妹さんが1人。

 という、子ども6人の湯浅家。

 
 お父さんとお母さんがすごい。

 ものすごくべらんめえなご夫婦なのですが。


 食事のときのごあいさつ。

 携帯所有の是か非か。


 しつけが赤ちゃんの時からものすごく厳しくて。

 五つ子ちゃんが17歳になった今に至るまでの記録。


 「この家では 『オレが上司』 だ」と言い切るお父さん。

 誰の手も借りずに全てをやりきってるお母さん。


 彼らを育てて、

 家を建て替えて、

 大学受験も、したい子にはさせてあげて…。(私学不可だそうですが。)
 

 とにかく、ものすごくタフ。

 そして、愛情いっぱい。

 口は悪いけど、言ってることはこれ以上ないくらい正しい。


 ホントに素敵な家族です。


 大変だろうけど、
 
 一人っ子の私にはうらやましい風景。

 
 カメラに向かって話しながら、

 キッチンをピカピカに磨いてるお母さんの姿を見て、

 (お仕事もされてるんだって)

 反省しきり。


 あわてて、私も磨きました(笑)。

 大好きな作品が、ついに完結しました…。

 
 宗像教授異考録

  『宗像教授異考録』 全15巻 

  星野 之宣著 小学館刊

 
 民俗学の宗像 伝奇(むなかた ただくす)教授が、

 日本全国、果ては世界の伝説や民話の謎を解き明かしていく…

 というストーリー。


 元々は、『宗像教授伝奇考』 として出版された作品の続編です。


 基本的には短編で、

 有名な昔話(桃太郎とか瓜子姫など。)の意外な成り立ちや、

 干支にちなんだ動物ネタ、

 日本へと伝播した文化などの学説が満載。

 
 ただし、残念ながら

 やはり実際には、過激で異端だととらえられる向きが多いようです。

 (宗像教授自身も、それは理解しているところなんですが。)


 
 ですが、マンガとは思えないほど(失礼か。)

 つじつまの合った、納得の行く展開はつねに

 見事!!と言わざるを得ません。



 ちなみに、この作者の星野 之宣氏は、

 諸星 大二郎氏とならんで

 「諸星野」と呼ばれ、一部の読者からは圧倒的支持を受けるマンガ家です。

 (確かに、このお二人は路線も、読者層も似ています。私もどちらも大好きだから。)



 『異考録』 としては完結しましたが、

 またしばらくしてからの連載開始を心待ちにしています。

 

 この学べる感じ!マンガの紹介をもう一つ… 


 『MASTER キートン』 

 勝鹿 北星著 浦沢 直樹画 小学館刊

 (写真なくてごめんなさい。)


 考古学者であり、かつ保険会社ロイズのオプ(調査員)である、

 平賀・キートン・太一の物語。

 
 古代への情熱に思いをはせる夢と、

 生きていくために、引き起こされる事件という現実。
 

 世界中が舞台でとっても面白いですよ!

 
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