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皆さま、お久しぶりです…。
あっという間にお盆も過ぎてしまいましたね。
お休み中は、何か読書を楽しまれたでしょうか?
この年になっても、図書館司書にあこがれている私…。
大学のときに資格を取らずに卒業してしまいました。
ちなみに福山市では、
市立図書館の方は皆、司書の資格をお持ちだそうです。
あんな素敵な図書館に勤務できるなんてうらやましい。
やっぱり持つべきものは資格ですね…。
開架・閉架という用語にテンション上がります(笑)。
で、同様に
書店員さんにもレスペクトする私です。
尋ねられた本の場所へさっと案内し、
てきぱきとレジを打ち、
本にきっちりとカバーをかける。
不器用な私にはとても務まりそうにありません。
で、今日も本屋さんに行ってきました。
そして見つけたのが、
『LOVE書店!』
「あなたを本好きにする、書店員がつくるフリーペーパー」
というキャッチコピーがついた、12ページほどのタブロイドです。
部数も限られているし、いつ発行されるのかよく分かりません。
(おそらく定期発行だとは思うのですが。)
最新版は14号。
かなりの大型書店にしか置いていないようです。
私はこれが大好き。
見つけて即ゲットし、帰宅するやいなや読みました。
内容は、
本好き有名人が一日書店員体験をしたり、
人気作家と書店員さんがほのぼのとふれあったり、
私が大・大・大好きなラーメンズの片桐 仁さんが
全国のフェチ書店員を訪ね歩いたり、
とかなりマニアックなものとなっています。
いかがですか?気になるでしょう?
ちなみに今号にはありませんでしたが、
「書店員さんが、自分が大好きな作品の死体シーンを自ら演じる」
というコーナーもあります。
これを読むたび、
ホントに本が好きな人でなければ、書店員は出来ないんだな、と。
ただ販売するだけではなく、
売りたい本を研究し、自ら感想などをPOPにして、どんどん発信していく。
彼らの力はますます大きくなっています。
(「本屋大賞」なんて、その最たるものですよね。)
図書館司書にも、書店員にもなれませんでしたが、
私も縁あって速読インストラクターになることが出来ました。
私なりに本と関わり、このブログからささやかでも発信が出来ればいいなと思います。
「いつか、この人のことを書きたい」
とずっと思ってました。
その人の名は…
寺山 修司
私が人生で最も影響を受けた作家です。
初めて彼の作品を読んだのは、
大学受験のときです。
過去問をやっていて、エッセイに出会いました。
テーマは、「犬は家出するか否か?」
ものすごい衝撃でした。
今までの概念が覆されるというか。
大学生になり、20代はずっと「彼ひとすじ」だったような気がします(笑)。
実験演劇を創り、短歌を詠み、エッセイを書く。
短い人生で、病から失うものも多かったようですが、
まさに命を燃やし尽くした時代の寵児です。
(なんてえらそうに書いていますが、リアルタイムではありません。)
この人を象徴している一冊が、
『不思議図書館』 角川文庫
マジック、だまし絵、ギャンブル、ドラゴン etc.…
不思議な存在の事物への考察を読んでいるうち、
自分がサーカスに迷い込んだような錯覚を起こします。
30代も半ばになり、ちょっと大人になって(笑)、
最近は彼の短歌ばかりに気をとられがちでしたが、
改めてエッセイをいろいろと読み直してみると、
やっぱりすごいとしか言えません。
彼が死ぬまで保ち続けた、
知的探求心と青臭いような反抗心。
私も忘れずにいたいと思います。
女性たち(特に二十代・三十代)に圧倒的な人気を誇るのが、
江國香織です。
この人の描く人物は、
どこかとらえどころがなく、
ふんわりとした空気感をまとっていて、
それがなんともいえない魅力になっています。
どの作品も彼女特有の世界観に満ちていますが、
私が特に大好きなのは、
『つめたいよるに』 新潮文庫
この短編集は、いうなれば
「大人のための童話」です。
中でも、私が特におススメしたいのは、
2001年度のセンター入試 国語Ⅰに出題された
愛犬との別れと奇跡を描いた『デューク』
(この作品の出題は大きな反響を呼んだそうですが、
なかなか感情移入して読む状況ではない!受験生の皆さんにとっては
こういう出会い方は幸せだったのかどうか…(笑))
や、
ある女の子が、輪廻転生を通して、そのときそのときの恋人に巡り合う『いつか、ずっと昔』
お侍さんが、現代にやって来て家族をなす『草之丞の話』
です。
以前、ある評論家が、
「彼女の魅力は、
『ありえない話を、あるかもしれない話』
にしてしまうところだ」
と言っていましたが、
けだし名言です…。
子どもの頃から、星にまつわる神話が大好きでした。
点にしか見えない星を結んで、ある像を浮かび上がらせるなんて
古代の人々の想像力ってすごいと思いませんか?
そんな神話好きな私にぴったりな作品に出会えました。
『犯罪ホロスコープ1 六人の女王の問題』 法月 綸太郎著 光文社刊
法月氏は、「新本格」と呼ばれるミステリーのジャンルの旗手と言われています。
もちろん、伏線を張り巡らせた王道の作品ばかりを書く方ですが、コミカルタッチのものも多いのです。
実は、私は彼の大ファン。新刊を見つけると飛びついてしまいます。
これは、12星座の前半である「おひつじ座」から「おとめ座」にまつわる神話を基にした短編集です。
各星座の成り立ちなどが細かく書かれていて、「なるほどなあ」とさらっと読んでしまいますが、
それらは謎解きに全て必要な情報なのです。
読んでいると、すごおくプラネタリウムが観たくなりますよ。
楽しみなのは、これがまだ前半の6つだけだということ。
早く早く、
後半の『犯罪ホロスコープ2』が出ないかなあと心待ちにしている私です。
ツール=ド=フランスの季節ですね。
以前にも書きましたが、超スポーツ音痴の私…。
ですが、なぜか?この自転車競技には昔から大変興味があります。
チームのみんなが着るマイヨ(ジャージ)もカラフルで可愛らしいし。
ただ、なかなか放映しないんですよね。
新聞にも申し訳程度にしか記事が載りませんし。
今年はランス=アームストロングも苦戦だとか…。
もっともっと盛り上がってほしいものです。
受講生の方にも、ロードバイクファンの方がいらっしゃって、
今治で一泊して、しまなみ海道を往復なさるのだとか。
素敵ですね。
今回は、自転車競技の世界を描いた作品の紹介です。
『サクリファイス』 近藤文恵著 新潮社刊
とにかくものすごい疾走感のある作品です。
読んでいると、自分も風を切って走っている錯覚にとらわれ、
「なるほど、そうなんだ」と自転車競技への知識が深まります。
「エース」と「アシスト」という、光と影。
人物描写も巧みで、ミステリーの要素をも含んでいます。
非常に欲張りな作品です。
続編『エデン』も非常に面白いとか。
まだ、読んでません。
だけど、近日中には書店へ駆け込むような気がします…。
購入か?立ち読みか?悩むところです(笑)。