速読スクール内で起こる出来事や、講師のプライベートなど、
適当に思いつくまま綴っています・・・気まぐれ三昧です、はい。。。
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速読レッスンの教室に置いてある、
『アルジャーノンに花束を』 ダニエル・キイス 著 早川文庫
数年ぶりに読み返してみました。
最初に、キイス氏からのメッセージである
「日本語版文庫への序文」があります。
そこには、
読者である女の子からの手紙に対する
キイス氏の返事が引用されています。
氏のつねに慎み深く、温かいまなざしが
素直に伝わってくる言葉です。
これほど感動を覚えたのは、今回が初めてです。
ぜひ、ここも読んでみてください。
この作品を翻訳した、
小尾 芙紗氏の文章は本当に名訳です。
チャーリイの 「けえかほおこく」 が
刻々と変化していく様子が分かります。
知に憧れ続けるチャーリイ。
そんな彼を取り巻く周囲の人々。
キイス氏がこの作品を書き上げた時、
なんと、5つの出版社から拒否されたとのこと。
「チャーリイの手術は成功し、
アリスといつまでも幸せに暮らしました」
そんな結末への変更を強要されたそうです。
チャーリイは、
ほんの一時期、天才だったことも忘れていく。
それが、
唯一の救いであるように私は思います。
この作品の熱心な読者は、
皆、チャーリイの姿に自分を重ねています。
そして、もちろん私もその一人です。
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