速読スクール内で起こる出来事や、講師のプライベートなど、
適当に思いつくまま綴っています・・・気まぐれ三昧です、はい。。。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
前回の 『ダイオウイカは知らないでしょう』 のゲストとして出ていた
私の大好きな歌人、穂村 弘氏の本です。
『絶叫委員会』 穂村 弘著 筑摩書房刊
ほむらさんが、今までに出会ってきた
印象的な言葉たちに対する冷静な分析。
淡々とした筆致でありながら、
なんとも言えないおかしみ(ペーソス?)が募ります。
とりわけインパクトが強いのは
スピーチなどの第一声についての章、
『出だしの魔』。
それを読んで、
派遣社員として入社したさいに
自己紹介で、緊張し過ぎて
「 △△(←自分の名前)と思います 」
と、いきなりメガホン(体育大会や朝礼とかで先生が使うヤツ。)で
フロア中に聞こえるように発表した
という、職場のある先輩を思い出しました…。
(私はその場にはいなかったのですが。)
それを想像するとき、他人事ながら、私はいつも
頭の芯のある一点が妙に冷たくなります。
(ちなみに、その先輩は以降ずっと
「自分の名前に責任が持てない人」と呼ばれてました。)
わぁーっ。
そしてもう一つ、
『絶望の宝石』。
「子供の世界は純度の高い絶体絶命感に充ちていた」
という、ほむらさんの言葉。
そうだよなあ。
子どもの頃って、
本当に「どうしよう。どうしよう。」って
この世の終わりみたいに泣いたりしたよなあ。
だけど、どっこい生きている。
「あんなに沢山の絶体絶命を潜ったのに」。
どの章も、
「自己」と「世界」との関係性を問い続ける
ほむらさんらしい言葉遣いで
これ以上は不可能なほど、丁寧に、適切に
表現されています。
こんな風に文章が書けるようになればなあ。
PR
この記事にコメントする