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速読スクール内で起こる出来事や、講師のプライベートなど、 適当に思いつくまま綴っています・・・気まぐれ三昧です、はい。。。
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 前回の 『ダイオウイカは知らないでしょう』 のゲストとして出ていた


 私の大好きな歌人、穂村 弘氏の本です。

 絶叫委員会

  『絶叫委員会』 穂村 弘著 筑摩書房刊




  ほむらさんが、今までに出会ってきた

 
  印象的な言葉たちに対する冷静な分析。



  淡々とした筆致でありながら、


  なんとも言えないおかしみ(ペーソス?)が募ります。


  

  とりわけインパクトが強いのは


  スピーチなどの第一声についての章、


  『出だしの魔』。


  
  それを読んで、



  派遣社員として入社したさいに


  自己紹介で、緊張し過ぎて

  
  「 △△(←自分の名前)と思います


  と、いきなりメガホン(体育大会や朝礼とかで先生が使うヤツ。)で


  フロア中に聞こえるように発表した


  という、職場のある先輩を思い出しました…。


  (私はその場にはいなかったのですが。)



  
  それを想像するとき、他人事ながら、私はいつも

 
  頭の芯のある一点が妙に冷たくなります。


  
  (ちなみに、その先輩は以降ずっと


  「自分の名前に責任が持てない人」と呼ばれてました。)



  わぁーっ。


  

 
  そしてもう一つ、

 
  『絶望の宝石』。


 
  「子供の世界は純度の高い絶体絶命感に充ちていた」


  という、ほむらさんの言葉。


  
  そうだよなあ。



  子どもの頃って、


  本当に「どうしよう。どうしよう。」って
  

  この世の終わりみたいに泣いたりしたよなあ。



  だけど、どっこい生きている。


  「あんなに沢山の絶体絶命を潜ったのに」。



  
  どの章も、


  「自己」と「世界」との関係性を問い続ける


  ほむらさんらしい言葉遣いで


  これ以上は不可能なほど、丁寧に、適切に


  表現されています。


 
  こんな風に文章が書けるようになればなあ。

 
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