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コージーミステリー
というジャンルを聞いたことがありますか?
cozy とは
「居心地のいい」とか「気持ちのいい」という意味で、
殺人などが起こらない、血の流れない、後味さわやかなミステリーを指します。
(日本では、北村 薫氏が創始者だと言われています。)
ポプラ社(ルパン全集なんかが有名ですね。)が出している
『ミステリーは身をたすく』 赤木 かん子 編
は、世界中のいろんなミステリーを読んでみたい!という学生さんにぜひおススメです。
夜中に試験勉強に疲れたとき、
ふとミステリーの短編(というのがポイント。)を読みたくなったりしませんか?
(現実逃避型の私はそうでした。)
だけど、みんなが寝静まった夜、怖い作品はイヤでしょう?
そんなとき、この作品はいいですよ。いわゆる古典ミステリーも入っていますし。
ちなみに、宮部みゆき氏にはコージーミステリーの名作も多くあります。
その中でも『サボテンの花』という作品は素晴らしいの一語に尽きます。
ラストは、主人公の教頭先生と思わずシンクロしてしまいますよ。
作家は皆、
サービス精神が旺盛な方ばかりです。
読者を感動させたい!!驚かせたい!!笑わせたい!!
といった強い気持ちにとらわれて
それを文章にしているのでしょうから。
特に、それが顕著に出るのはエッセイにおいてだと思います。
今回紹介する2冊はタイプは全く違いますが、
どちらも作家の狙い通りにハマる作品です。
『美女と竹林』 森見 登美彦
正直、竹林に行って竹を刈るだけの話です。
が、そのプロセスがめちゃめちゃ面白いのです。
森見氏特有の妄想満載です。
あまりにこの世界にどっぷり浸かってしまった私は、
コンビニで見つけた「たけのこの里が竹になったというチョコバー」を買ってしまったくらいです。
(って、どうでもいいですね。)
で、もう一冊は
『超魔球スッポぬけ!』 朱川 湊人
「ノスタルジックホラーの名手」とうたわれ、
本来の作品では、人間の底知れぬ奥深さとせつなさを描く朱川氏ですが、
出身は大阪。
とにかく読者を笑わせたい!とこの作品を書いたということです。
すごいです。
真面目な顔つきで読んでいるヒマがありませんから。
皆さん、お忙しいと思いますが…
たまにはエッセイを読んで、リラックスしてください。
講師T3は大阪出身です…。
学生時代は、京都府下のキャンパスまで近鉄電車で奈良経由で通ってました。
にもかかわらず、奈良は全くスルーだった私。
(まだ若かったので、シブすぎに感じてたのでしょうか?)
ですが、この作品を読んで、
ホントに奈良ってスゴイんだ!!
行ってみたい!!
って思いました…。
(年とったからかも知れませんけど。)
『鹿男あをによし』 万城目 学著
物語は、極めて真面目にコミカルな展開。
随所に奈良の魅力が満載です。
数年前フジテレビにて、玉木 宏主演でドラマ化もされています。
(原作に忠実で、とても面白かったんですよ。)
今年、奈良は平城京遷都1300年で盛り上がってますよね。
ゆるキャラ・せんとくんも話題ですし。
この作品を読んでから行くと、楽しさ倍増かも…?
ちなみに。
この筆者の、
『鴨川ホルモー』
『ホルモー六景』
も超!ハマる作品です。