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先日、広島に住む大切な大切な友人からブックカバーを
送ってもらいました。
その意匠は…
鳥獣戯画
とっても素敵なのです。
調べてみると、鳥獣戯画の成立年代は早いそう。
(平安時代末期~鎌倉時代初期?)
動物が、人間のような行動をしている絵巻は、
チャーミングだけれど、完全に風刺画です。
さて、その友人は古典が専門で、専攻は江戸時代。
時代を問わず、古典の雰囲気だけは大好きな私は、
彼女からいろんな話を聞かせてもらって来ました。
(このブログも読んでくれてるみたい。いつもありがとう!!)
鳥獣戯画も私たち二人のお気に入りです。
最近はマスキングテープなんかも販売されてるそうです!
知らなかった~。
で、今は古典がマイブーム。
BSフジで、『鬼平犯科帳』もやっていることだし。
(毎週録画してます!)
ということで、読み直しているのが、
『おそろし』 宮部みゆき著 角川書店刊
タイトル通りに、人間の中に宿る闇が描かれています。
人々に語らせることで、自らも救われていくおちか。
そして、その続編が
『あんじゅう』 中央公論新社刊
表紙もご覧の通り、雰囲気はずいぶん変化しています。
おちかが、少しずつ自分の人生に存在意義という希望を見出しているのでしょうね。
『おそろし』 は痛々しすぎて読み進められないほどだったのに、
『あんじゅう』 は、なんだかほっとする、とっても居心地の良い読後感なのです。
この作品、著者の宮部氏が
「ずっと書き続けていきたい」と言っておられるそうで、
サブタイトルに、『三島屋変調百物語~』 とあるだけに、
これからもたくさん続きそう。
おちかちゃんの人生に幸多かれ。
先日、この人の話題が出たので…。
三島 由紀夫が好きという方はたくさんいらっしゃると思います。
現在、『別冊 太陽』にて、特集が組まれています。
高校時代、現国の先生(素晴らしい才媛でした。)が、
「彼の文章は本当に美しい」と話すのを聞き、以来、
私の中では常に「美」という一文字が連想される作家です。
私が偏愛している作品が、
『春の雪』 新潮文庫
です。
高校時代に出会ってから、ことあるごとに読み返してきた作品。
『豊饒の海』という連作集(全四部)の第一部ですが、私はこれしか記憶にありません。
登場する華族の人々の生活習慣に大いに驚きもし、憧れを抱きました。
数年前に行定 勲監督によって映画化されることになり、
その主題歌がヒッキーだということが判ったときは大興奮しました。
(曲は素晴らしかったけれど、
妻夫木くんは華族の雰囲気には少々無理があるなぁというのが、
正直な感想です。)
話がそれてしまいますが…。
うちの両親は、1970年11月24日に結婚しました。
翌日から車にて伊豆へ新婚旅行へと出発したのですが(時代ですね。)、
ドライブ中、ラジオで三島氏の事件を知り、その情報の一部始終を聞いたとのこと。
ママは、「彼の呼び名が『作家の三島氏』から『三島』と変わっていくのがとにかく怖かった」
と今でも話しています。
最後はセンセーショナルな亡くなり方をされましたが、
私にとっては「美しい作家」であることには変わりなく、
氏の作品をこれからもずっと愛し続けたいと思います。
長らく日が空いてしまいました。
ここを訪れてくださる、奇特な皆さま、申し訳ありませんでした。
これからも何卒お付き合いくださいませ<m(__)m>
ということで、久々のアップです。
さて、皆さまはアンパンマンはお好きでしょうか?
私は大好きです。
自分の顔を食べさせてその人を勇気づけるという、
なんたる自己犠牲!!
仏教説話かぁ~!?
と思わず言ってしまいそうな、愛すべき彼の行動。
それを生み出した人は、
どなたでもご存じの、
他ならぬ、やなせたかしさんです。
元々はグラフィックデザイナーで、
三越の包装紙の、
「Mitsukoshi」
の文字は彼のデザインだとか。
アンパンマンで一躍有名になられましたが、
実は本来、それはそれはせつない詩や物語を書く方です。
季刊誌の、 『詩とファンタジー』 (かまくら春秋社)
の責任編集もされています。(この雑誌もすごおくいいんですよ。)
先日、帰省した際、
愛読していた本が偶然にも見つかり、持って帰って来ました。
これが、その本です。
『やなせたかし幻想短篇小説集 3分間劇場』 サンリオ刊
(1989年発行、とあり。)
以前から読みたくて、インターネットでこの本を探していたのですが、
どうやら絶版になっている様子。
(絶版書を持っているというのは、なぜか誇らしいのですが。)
装幀もとっても素敵で、
「3分間劇場」だけに、
最初のページに、支配人やなせさんからの「招待状」として
チケットとプログラム(目次になってます。)が封入されています。
これを買った当時、この演出?のカッコ良さにしびれた記憶があります。
どの作品も、短いけれどせつないものばかりです。
これらは、アンパンマンで売れるようになるまでに長い時間がかかったという
やなせたかしさんそのものを象徴しているかのようです。
現在、京都国際マンガミュージアムでは、
「ぜんぶ!やなせたかし!展」
が、開催中(~12/26)とのこと。
多分行くと思います。
アンパンマンだけじゃない、やなせたかしさんの世界を
皆さまにもぜひ知って頂きたい私です。
うちは、夫婦そろって犬派です。
好みの犬種は違いますが、デカくてなんぼ!という意見では一致しています。
ちなみに、私の実家ではアフガンハウンド、
だんなさんの実家は代々、柴犬を飼っていました。
そんな私なのですが…。
最近読んだ本に出てくる猫たちがあまりに素晴らしくて、
次は猫を飼ってみたい!と真剣に思っています。
まずはこれ。
『きりこについて』 西 加奈子著 角川書店刊
この作品の主人公・きりこが愛してやまない、
飼い猫、「ラムセス2世」。
その観察眼の鋭さは、人間のそれをはるかに超えていて、
「猫ってこんな能力があるんだ!」と思わざるを得ません。
エンディングは本当に素晴らしく、涙があふれます。
それから、もう一つ。
『きょうの猫村さん』 ほし よりこ著 マガジンハウス刊
ネコの家政婦、猫村ネコ。
なぜ、ネコが家政婦なのか?という疑問は、
「ぼっちゃん」に逢いたい一心の、
彼女の奮闘ぶりにかき消されます。
そして、ゆるいようで実は深い。
以前、紹介した
『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』 の
マドレーヌ夫人もそうでしたが、
猫という生き物は、人間におもねることなく、
あくまで本能に忠実で、自由に生きています。
その生き方はうらやましくもあります。
実際に飼ってみると、その魅力の虜となり、奴隷となってしまうのでしょうね…。
前回、
「日本人作家の海外を舞台にした物語とかは苦手」と言ってた私ですが…。
実は、
「この人の作品だけは例外!!」
という作家がいます。
それが佐藤賢一氏です。
私が最初に出会った作品がこれです。
『カエサルを撃て』 中公文庫
この作品の一部が、高校の国語テストで出題されてました。
私は当時、学習塾にいたので、生徒さんと一緒に問題を解いたのですが、
あまりの内容のおもしろさに、問題そっちのけでその世界観にハマってしまい、
(国語の問題を解くときには、本来は絶対あってはならないことなのですが。)
早速、図書館で借りて、しっかり全篇読みました。
以降、『王妃の離婚』 や 『カルチェ・ラタン』 などの傑作にたくさんめぐり逢って来ました。
後世の人間が書いたとは思えない臨場感。
自分が当時の西洋人になったのではないかと勘違いしてしまうほどです(笑)。
私は高校時代、世界史を選択していました。
ご存じの通り、日本史は範囲が狭く深く、
何より漢字が多かったので覚えられず、カタカナの方がまだまし。
というのが理由でしたが。
ただし、地理がダメ、論理的思考がダメだったので、成績は正直イマイチでした。
(流れと関連のない、暗記だけでクリア出来る文化史だけは得意でしたが。)
ですが(だからこそ?)、最近になって世界史をまた勉強したくなって来ました。
で、買って読み始めたのが、
『読むだけですっきりわかる世界史(古代編)』 後藤武士著 宝島社刊
当初は、「本当にきちんと書かれているのか?」と不安があったのですが…。
大変詳しく、「すっきり」とわかりやすくまとめてあります。
(後藤さん、疑ってゴメンなさい。)
やっぱり、古代ではギリシア・ローマ辺りが私は一番好きです。
ただいま、第1回三頭政治のくだり。
そろそろ来ます。
「ブルータス、お前もか!」