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速読スクール内で起こる出来事や、講師のプライベートなど、 適当に思いつくまま綴っています・・・気まぐれ三昧です、はい。。。
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 読書が娯楽ではなく…。


 ちょっと強制的な感じになってた6月でした


 
 その時期がやっと過ぎて


 息抜きにとたまたま選んだ本が大当たり


 
 9の扉

  『9の扉』 マガジンハウス刊




 錚々たるミステリー作家陣による、


 「リレー」短編集。



 
 執筆者が、次の執筆者を指名し、


 「お題」を出していきます。




 トップバッターの北村 薫氏から、


 どんどんバトンが手渡されていくのですが…。




 とっても面白いのです。




 前の作家さんが書いた作品を


 しっかり踏まえて書く人あり。



 
 「お題」を


 うまい具合に違う解釈でとらえて


 がらっと流れを変えて書く人あり。




 だけど、みんな


 自分の世界に引き込んでいきます。




 とても、自然に。




 メンバーは全員、


 有名すぎるプロ中のプロばかり。



 なのに、
 

 お互いの目を気にしつつ、ちょっと牽制しあったりして


 書いてる感じが可愛らしくて、なんだか逆にホッとします。



 
 特に、

 
 鳥飼 否宇氏と、麻耶 雄嵩氏


 が、私のおススメ。




 リレーなんだけど、ループ。


 お遊び的趣向が満載の一冊です。
 
 
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 私の従兄には

 
 5歳になる双子の女の子(二卵性!)と、


 3歳の男の子がいます。


 (私は「愛しの三匹ちゃん」と呼んでます。)




 お嫁さんが、元幼稚園の先生なので


 家には絵本があふれています。



 ですが、もっともっと読んでもらいたくて、


 去年のクリスマスにプレゼントを贈りました。




 その一冊が、


 すてきな 三にんぐみ

 『すてきな 三にんぐみ』 トミー アンゲラー著 今江 祥智訳 偕成社刊


 
 タイトル通り、


 とっても「すてきな」お話。


 ヒールなはずの三にんぐみが、ヒーローに。



 

 この著者、アンゲラー(ウンゲラーとも訳されます)は、


 闇を描くことを得意とする作家です。



 彼の作品には、


 なんとも言えない美しさの黒や深い青がとってもよく似合います。


 この色合いは、彼にしか出せません。




 私が大好きになってしまった、アンゲラーのもう一冊。


 こうもりのルーファス

 『こうもりのルーファス』 萩谷 琴子訳 岩崎書店刊



 ルーファスの表情をアップでお見せできないのが、ホントに残念。
 

 ものすご~く、かわいいんです。(とくにお鼻。)


 
 あまりに大好きすぎて、


 本気でこうもりを飼おうかと考えています(笑)。



 
 闇の世界に光を当てる。


 それが、アンゲラーの願いかも知れません。



 
 ちなみに…。


 私が三匹たちに贈った絵本、おうちにほとんどがあったみたいで。



 
 私が、お嫁さんに「ごめん」と謝ったところ…



 「双子がそれぞれ嫁ぐときに持たせたいから、


 二冊ずつあるのはとっても助かるわ」とのこと。



 素晴らしい言葉!ホントに救われました…。



 調子乗りの私は

 
 これからもがんばって送り続けますよ~!! 

 
 
 前回の 『ダイオウイカは知らないでしょう』 のゲストとして出ていた


 私の大好きな歌人、穂村 弘氏の本です。

 絶叫委員会

  『絶叫委員会』 穂村 弘著 筑摩書房刊




  ほむらさんが、今までに出会ってきた

 
  印象的な言葉たちに対する冷静な分析。



  淡々とした筆致でありながら、


  なんとも言えないおかしみ(ペーソス?)が募ります。


  

  とりわけインパクトが強いのは


  スピーチなどの第一声についての章、


  『出だしの魔』。


  
  それを読んで、



  派遣社員として入社したさいに


  自己紹介で、緊張し過ぎて

  
  「 △△(←自分の名前)と思います


  と、いきなりメガホン(体育大会や朝礼とかで先生が使うヤツ。)で


  フロア中に聞こえるように発表した


  という、職場のある先輩を思い出しました…。


  (私はその場にはいなかったのですが。)



  
  それを想像するとき、他人事ながら、私はいつも

 
  頭の芯のある一点が妙に冷たくなります。


  
  (ちなみに、その先輩は以降ずっと


  「自分の名前に責任が持てない人」と呼ばれてました。)



  わぁーっ。


  

 
  そしてもう一つ、

 
  『絶望の宝石』。


 
  「子供の世界は純度の高い絶体絶命感に充ちていた」


  という、ほむらさんの言葉。


  
  そうだよなあ。



  子どもの頃って、


  本当に「どうしよう。どうしよう。」って
  

  この世の終わりみたいに泣いたりしたよなあ。



  だけど、どっこい生きている。


  「あんなに沢山の絶体絶命を潜ったのに」。



  
  どの章も、


  「自己」と「世界」との関係性を問い続ける


  ほむらさんらしい言葉遣いで


  これ以上は不可能なほど、丁寧に、適切に


  表現されています。


 
  こんな風に文章が書けるようになればなあ。

 
 
 皆様 突然ですが。


 俳句派でしょうか? それとも 短歌派でしょうか?


 私は昔からダンゼン短歌派です。


 (どっちでもねえよ!という声も聞こえてきそうですが。)




 俳句って、音数が少なく(十七文字)


 余計なものをそぎ落とし過ぎちゃって、


 なんだかもの足りない、枯れきった感じがするのです。


 季語の制約があるのもハードル上がる気がして。


 (俳句派の皆様、失礼なこと言ってホントすみません。

 その味わいが分かるようになるのには、私はまだ未熟過ぎるということで。)
 



 短歌は短歌でもちろん、


 奥深く難しいことには変わりないのですが。


 
 「意外と面白そう」

 「ちょっとやってみようかな」

 と思わず言ってしまいそうな本を見つけました。


 ダイオウイカは知らないでしょう

 『ダイオウイカは知らないでしょう』 

 西 加奈子 / せきしろ 著 マガジンハウス刊



 今をときめく作家お二人が、短歌に挑戦!


 
 西 加奈子女史は 『さくら』 『きりこについて』 など独自の作風を持ち、


 せきしろさん(ハリセンボンのはるかちゃんの恋人という噂)は、

 
 「無気力文学」というジャンルを創ったと言われる方。


 
 ということで、もともとの素養は十分過ぎる方たちですが…。


 
 いいなあ、自由って。



 現代短歌って、「素人の時代」と言われてるそうですが


 (長年やればやるほど、みずみずしさが失われて

 技巧的になってしまうということで。)


 その意味が、ホントによく分かります。


 プロの歌人って、つくづく大変だなあ。



 ゲスト(歌人から、作家・お笑いなどいろいろ)から


 お題を出されるのですが、


 二人の歌は、見事なまでに「ぶっ飛んでる」のです。



 三十一文字じゃないことも、何の不思議もないというか。


 「そう来たか」

 「えぇ~!そっちなの?!」 みたいな。



 難しいはずのお題も、


 まんまとすり抜けて、すこ~んとつき抜けてます。


 笑いとったり、せつなかったり。



 
 これは、

 マガジンハウスの雑誌 『アンアン』 に

 「短歌上等!」 として (タイトル素敵でしょう?)

 約1年半にわたって連載されていたものです。


 マガジンハウスの雑誌、大好きです。センスよくて。


 これと、「村上ラジオ」が楽しみで。


 
 最後に。


 単行本化されるにあたって、

 タイトルとなった加奈子女史の一首を。


 解釈はご自由にお願いします。


 (プロの穂村 弘氏も大絶賛でした。)




 あの方が覚悟を決めた瞬間をダイオウイカは知らないでしょう

 

 
 気になっていたマンガ、


 やっと買ってみました。

 
 7人のシェイクスピア

 『7人のシェイクスピア』 ハロルド 作石著 小学館刊



 シェイクスピアって、


 あれだけ多くの傑作を生み出している上、


 その圧倒的語彙力のせいか、


 一人ではなかったのでは?


 という長年の謎(噂?)があるそうですね。



 
 学生時代に

 1564年~1616年 (ひとごろし いろいろ)

 って 語呂合わせで、

 シェイクスピアの人生の年号、覚えさせられましたっけ。

 (ただの一度もテストに出たことなかったけど。)


 一人じゃなかったとしたら、いったい誰の年号だったんでしょう?




 現在は第3巻まで発売されています。


 これがどうシェイクスピアにつながっていくのか???


 という感じ。


 だからこそ、気になります。





 そういえば、


 時代も場所もバラバラで


 展開が全く予想出来ない作品をもう一つ。


 BILLY BAT

 『BILLY BAT』 浦沢 直樹著 講談社刊


 ストーリー共同制作が、名編集者の長崎 尚志氏。


 これは現在第5巻まで発売中。


 新刊が出るたび、1巻から読み直さなくちゃいけません(笑)。


 時系列、とにかくややこしくて。


 だけど、きっと最終巻まで買い続けるでしょう。



 まさに、著者の思うツボにハマってます。

 

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