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このところ、ドライブを兼ねてよく出かける
喫茶店


『芸術新潮 9月号』 新潮社刊
最近、日本の
KAWAII
は、世界中で注目されてますよね。
表紙になってる
キティちゃん×スワロフスキー
みたいな。
この 「かわいい」という感覚、
もちろん、場所や時代によって価値観の変遷はあれど
きっと普遍的なんですね。
日本の場合は
「はにわ」から、
「仏像」 『鳥獣戯画』
はたまた応挙の犬まで。
そういえば、大昔
枕草子で「うつくしきもの」なんてものもやりましたっけ。
この最新号では
思わず、にっこりしてしまうような
いろんな「カワイイ」に出会えます

ちなみに
山本 基さんの塩アート
福田 繁雄氏の大回顧展 「ユーモアのすすめ」
ヤン・シュヴァンクマイエル(キモカワ!)の最新映画情報
なんかも載っていて、
読んでてなんだかとっても得した気分になります

むかし読んだエッセーに
「甲子園は”うちとこ主義”が最もよく現れるいい例だ」
と書いてありました。
確かに、三原に縁もゆかりも無いけど、如水館を必死で応援してる自分がいました。
サッカーの日本代表選やオリンピックもにわかナショナリズムが現れますよね★★
選手には申し訳ないけど、何かを自分の代わりに頑張ってる人に託してしまうものなんです。
とりあえず、高校球児のみなさん、おつかれさまでした。
さあ、来週から世界陸上です!!!!!!
いつも図書館をのぞく度に、
立ち止まるコーナーがあります。
それは、朱川 湊人氏の作品が並んだ棚。
基本的に全て読んでいるつもりなので、
全く期待してなかったのですが…。
なんだこれは???
『遊星ハグルマ装置』 朱川 湊人・笹 公人著 日本経済新聞社刊
こんな本、出てたんだ… ちっとも知らなかった…
と、自らのリサーチ力の甘さにあきれつつ
速攻で借りました。
かなり分厚い。
ページをめくってみると、
朱川氏の短篇と、笹氏の短歌で構成されています。
なんだか、とっても不思議な感じ。
「短歌は結構好き」とか言いつつ、
私、笹 公人氏を全く知りませんでした(-_-;)
だけど、
著者略歴を読んで大興奮!!
「17歳の頃、寺山 修司氏の短歌を読んだことがきっかけで、作歌をはじめる」
とあったのです。
すごすぎます。
だって、
朱川氏と、寺山氏に影響を受けたという笹氏のコラボに、
私以上に飛びつくファンがいるんでしょうか???
読んでみて、ホントに分かりました。
まさに、私のための本。
「大いなる勘違いだよ」
と思われる方、笑ってくださって結構。
私はこの本に運命を感じました。
せつなくて、ちょっとおバカな
昭和の感じ。
形式の違う二人の作品が、
確かに共鳴しています。
お互いが、お互いの魅力を引き出しています。
足りない要素を補完しながら。
さらに!
表紙の絵は、諸星 大二郎氏。
私には豪華すぎる作品です。
とってもいやされる写真集見つけました。
『男子』 梅 佳代 著 リトル・モア刊
小学生男子ってなんでこんなに面白いんでしょう???(^0_0^)
小林 賢太郎さんは、それを
男子自由形
って呼んでました。
白目率、めっちゃ高いです。
そう言えば、いました。
まぶたを裏返したまま、何分出来るかの最高記録を目指す男子。
社会見学の博物館で、柵に首を突っ込んで抜けなくなった男子。
♪ 迷う心はYes-No Yes-No まくら~ ♪ (←意味は分かっていない)
と、『ガラスの十代』の替え歌を歌う男子。
こんなにも面白い子たちが、
草食系男子(今はついに「絶食系」まで出現とか。)になっていくなんて
なんだか信じられません。
完全無修正・ヤラセ一切なし。
ヴィレッジ・ヴァンガードでは「天然物。」というコピーが。
こんな作品、今の世の中めったにありませんよね。
聡明なる皆様はもう、お気づきのことだと思います…。
私の 「読んでみた」 では、
小説(9割方が短篇ミステリー) or
マンガ or 絵本
しか紹介されていないということに
このブログを、完全私物化 してしまい
独断と偏見 で乗り切って参りましたが…。
さすがの奥行きのなさに
これではイカン!!
ということで、読みました。
『思考の整理学』 外山 滋比古著 ちくま文庫
帯に
「東大・京大で3年連続!1位」
(読まれた本のランキング。)
と大書されていて、
東大にも京大にも何の関係もない私
には、さぞ難しかろうと
気合いを入れて 読み始めたのですが…
とっても読みやすいのです。
例示が多くて、平易な文章。
「本当に頭のいい人こそ、物事を分かりやすく説明できる」
ってことがよく分かります。
どれも 「なるほど!」 に満ちていますが、
奇抜だったり、過激な意見は一切なし。
社会性のある知識人が書く、
穏やかな文章そのものです。
最も納得出来たのは、Ⅳの章。
『忘却のさまざま』 『時の試練』 『すてる』
などは、
「あっ。そうか、それでいいんだ」
と安心できます。触発されるというよりは。
「『頭がいい』 とは、『頭の使い方がいい』 ということ」
なんですね。今さらながら、だけど。
私の場合は、
『とにかく書いてみる』 を実践すべく
このブログに向き合いたいと思います
(新書もこれから読みますね)