忍者ブログ
速読スクール内で起こる出来事や、講師のプライベートなど、 適当に思いつくまま綴っています・・・気まぐれ三昧です、はい。。。
[15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24] [25]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


 さて、いきなりですが問題です。




 「その国の印刷技術の粋を集めた最高の印刷物」


 
 とはいったい何でしょう?




 正解は…?





 紙幣 です。





 ということで、



 今回は、偽札造りのお話を。



 奪取

  『 奪取 』 真保 裕一著 講談社刊 



 
 この作品、初版は1996年!に発行されています。



 (元は新聞連載だそうです。)




 ということで、5千円札がまだ



 新渡戸 稲造だった頃なのですが…。



 
 確かに15年以上も前の古いお話ですが、



 これほどの心躍る犯罪小説は



 類を見ないと思います。



 (あくまで私見ですが、


 
 読まれた方はきっと頷いてくださるはず。)




 今でも全く古さを感じさせません。





 素晴らしい作品に出会うたび



 いつも思うのですが、



 一流の書き手に共通すること。




 それは、




 「本来の話の筋が魅力的なのはもちろん、他の知識も与えてくれる」 



 ということ。




 これがまた、



 蘊蓄があり過ぎたりすると、イヤミになってしまうのでしょうが。




 そこは、「一流」ですからね(笑)。




 「なるほど、そうなのか!」と素直に感動し、




 印刷技術にかなり詳しくなります。



 
 
 私は、この作品を何度も読み返しています。



 そして読むたびに毎回ワクワクしています。





 どんな理由があるにせよ、


 
 犯罪はいけません。もちろん。





 だけど、



 誰も傷つけることなく、国家権力と闘うことを


 
 痛快でカッコいい!



 と思ってしまう自分がいます。




 (怪盗ルパンに憧れるのと同じ心理ですね。)





 私がこの作品を忘れられないもう一つの理由。




 それは、章の構成にあります。



 『 手塚道郎篇 』 『 保坂仁史篇 』 『 鶴見良輔篇 』 



 彼らの関係とは…!?




 エピローグまでワクワクが止まりません。




 予言します。
 



 読んだ方、最後の最後に、



 「あっ!」



 と言うでしょう。

PR


 最近になって気づきました…。



 気になる情報や面白いネタは、


 ほぼ 『 ほぼ日刊イトイ新聞 』 から


 ゲットしていることに。
 
 
 
 http://www.1101.com/home.html





 1か月間、毎日1話ずつ更新されてた


 いしいしんじさんの 『 ふしあな 』


 とか。



 とことんマニアックな


 アラマタ先生の 『 目眩く愛書家(ビブリオファイル)の世界 』


 とか。



 大好きなレイモン=サヴィニャックの人生をつづった連載


 『 ポスター描きのサヴィニャックさん。』


 とか。



 その名の通り、新聞みたいに


 いろんな情報が満載。



 膨大過ぎて、一日ではチェックしきれません(-_-;)


 

 サイトで宣伝されてた、
  
 
 飯島 奈美さんの最新刊、読んでみました!


 
 LIFE 3

 
 『LIFE 3』 東京糸井重里事務所刊


 
 飯島 奈美さんは


 『かもめ食堂』 や 『南極料理人』 『のんちゃんのり弁』


 なんかの映画で大活躍のフードスタイリスト。



 (おいしそうな食べ物が出てくる映画は、


 ほぼ全て彼女が関わっていると言った方がいいかも。)




 去年のNHKのドラマ  『 天使のわけまえ 』 では、


 タイトルバック、主演の観月ありさちゃんより先に


 彼女の名前が流れてたほど(笑)。



 
 と、脱線しましたがその内容は…?



 う~ん、 食べたい♥♥♥


 
 これに尽きます。



 鶏のてりやきに、マカロニサラダに、


 カツ丼に、ドーナッツに…。



 まだまだいっぱい。



 もうたまりません。


 
 (このとき、体重計の存在はシカトで



 『 なんでもない日、おめでとう!のごはん。 』



 って、さすがイトイさん。


 名コピーです。


 1680円、支払いたくなるもん。


 (ただいま、カットウ中。)



 
 4月1日発売の 『 BRUTUS 』 は


 『 今日の糸井重里 』 特集。

 
 BRUTUS
 


 時期が遅かったらしく、読みそびれました


 必死で探してるのですが(汗)。



 いったい彼は何者なのか?


 確かに、一言では言い表せない感じ。



 バブルのビフォー・アフターも


 ゆるぐことないその存在。
 



 だけど、大震災のことも


 いち早く真面目に考えてたり。




 やっぱりすごい人です、


 イトイさん。



 頼りにしてます。


 これからも、ずっと。


 


 推理小説が大好きな私ですが…。



 ゴリゴリの本格派に読み疲れたときは、


 必ず、松本 清張を手に取ります。


 松本清張傑作短篇コレクション

 『松本清張傑作短篇コレクション』 (上・中・下巻) 文春文庫



 これは、「宮部みゆき責任編集」というのがポイントです。


 彼女の解説は一読に値すると思います。
 


  
 清張氏のタイトルはどれも、作品の本質をとらえた


 冷たく冴え冴えとした、硬質なものばかり。


 青みがかった灰色や黒い何かがまとわりついているイメージ。

 

 ここが、「社会派」と呼ばれる所以だと思います。




 流れるような自然な文体でありながら、


 「なぜそうせざるを得なかったのか」 という人間の動機を中心に置いた

 
 ストーリー展開は、驚くほど吸引力が強い。


 
 
 氏の作品に出てくる人々には、共通点があります。


 
 それは、

 
 「幸せになりたい」 ということ。




 本来は邪悪でも、狡猾でもない普通の市民が、


 自らの幸せのために犯してしまう罪。



 けれど、

 
 誰もがその罪に取り憑かれ、逃れられない。



 ごくごく小さな綻びから生じる、致命傷。




 氏の作品では、


 刑事による犯人逮捕の具体的な描写などは出て来ません。 


 
 ですが、叩き上げの刑事たちの経験や勘、


 警察とは何の関係もない職業に就く人々のたわいもない会話、


 そして素人であるがゆえの鋭い指摘が、


 確実に犯人を追い詰めていく。



 包囲網が着実に狭まり、犯人に迫る刑事たちの足跡が聞こえて来るかのようです。


 これほどの恐怖はありません。




 私が大好きなのは、『鬼畜』 、そして 『地方紙を買う女』。


 傑作中の傑作です。 

 関西人は、


 親しみと尊敬の意を込めて、
 

 安藤 忠雄氏のことを


 「アンタダさん」と呼びます。




 私は、建築には詳しくないのですが


 「とにかく経歴の変わった方」

 
 として、ずっと気になっていました。


 「元プロボクサー」だとか。


 「大学で建築学を学んだわけではない」とか。




 現在、日本経済新聞で 『私の履歴書』 を執筆中です。


 この欄を、1か月間毎朝


 これほど心待ちにすることは、


 今までありませんでした。



 
 だれにでもわかりやすい言葉で。


 素直に、正直に、カッコつけずに。


 だけどドラマチック。


 そのお人柄は、十二分に文章に反映されています。




 今日、ふらっと図書館に行ってみると


 素敵な本が眼に留まりました。

 
 TADAO ANDO  RECENT PROJECT

 『安藤 忠雄 最新プロジェクト』 ADAエディタトーキョー刊



 日本語と英語の対訳つき。
 

 明度の高い、とっても美しい作品群。

 
 これが、現実の世界に存在していると思うと。



 建築って、人間がなしえたおそらく最大の創造物。



 直島の 「地中美術館」、


 ぜひ行ってみたくなりました。


 そして、観てきます。


 展示してある絵画だけでなく、その建築も。




 実は…。


 リアル アンタダさんに遭った!ことがあります。


 大阪の中津にて。


 皆さんのイメージ通りの方でした。


 タートルネックに、ジャケット姿。



 「あっ!」と気づいた次の瞬間、


 「似てる!!」って思いました。




 (力石 徹に。)

 大好きな作品が、ついに完結しました…。

 
 宗像教授異考録

  『宗像教授異考録』 全15巻 

  星野 之宣著 小学館刊

 
 民俗学の宗像 伝奇(むなかた ただくす)教授が、

 日本全国、果ては世界の伝説や民話の謎を解き明かしていく…

 というストーリー。


 元々は、『宗像教授伝奇考』 として出版された作品の続編です。


 基本的には短編で、

 有名な昔話(桃太郎とか瓜子姫など。)の意外な成り立ちや、

 干支にちなんだ動物ネタ、

 日本へと伝播した文化などの学説が満載。

 
 ただし、残念ながら

 やはり実際には、過激で異端だととらえられる向きが多いようです。

 (宗像教授自身も、それは理解しているところなんですが。)


 
 ですが、マンガとは思えないほど(失礼か。)

 つじつまの合った、納得の行く展開はつねに

 見事!!と言わざるを得ません。



 ちなみに、この作者の星野 之宣氏は、

 諸星 大二郎氏とならんで

 「諸星野」と呼ばれ、一部の読者からは圧倒的支持を受けるマンガ家です。

 (確かに、このお二人は路線も、読者層も似ています。私もどちらも大好きだから。)



 『異考録』 としては完結しましたが、

 またしばらくしてからの連載開始を心待ちにしています。

 

 この学べる感じ!マンガの紹介をもう一つ… 


 『MASTER キートン』 

 勝鹿 北星著 浦沢 直樹画 小学館刊

 (写真なくてごめんなさい。)


 考古学者であり、かつ保険会社ロイズのオプ(調査員)である、

 平賀・キートン・太一の物語。

 
 古代への情熱に思いをはせる夢と、

 生きていくために、引き起こされる事件という現実。
 

 世界中が舞台でとっても面白いですよ!

 
カレンダー
04 2025/05 06
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
最新記事
最新コメント
[10/15 速く読ませる人。]
[10/14 直子]
[12/25 速く読ませる人。]
[12/24 直子]
[11/17 速く読ませる人。]
ブログ内検索
バーコード
カウンター
忍者ブログ [PR]