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速読スクール内で起こる出来事や、講師のプライベートなど、 適当に思いつくまま綴っています・・・気まぐれ三昧です、はい。。。
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 昔からミーハーな私です。

 自分の行ったところ、買ったものなんかがメディアで紹介されたりすると

 とにかくテンションの上がるタイプ。

 本についても、自分のなじみのある場所などが舞台になっていると

 どんどんその情景が浮かんできて、とっても親近感がわきます。 

 (だから、日本人作家の海外を舞台にした物語とかは苦手なんです…。)


 で、先日お借りした、大人気の作品を紹介します。

 阪急電車
 
 『阪急電車』 有川 浩著 幻冬舎刊

 
 舞台はタイトルの通り、

 大阪と兵庫をつなぐ阪急電車です。

 乗客それぞれの人間模様。

 「わあ、むっちゃこういうことあるある!」

 と思わず大阪弁で言ってしまいそうな、リアルな関西のノリで描かれた作品です。

 こてこて大阪人の私が言うのだから間違いありません(笑)。

 作者の有川さんご自身は高知県出身の方だそうですが、この今津線の沿線にお住まいとのこと。

 きっと、車内になにげなく溶け込みながら、つぶさに人間観察されてたのでしょうね。

 広島市内に長く住んでいた私としては、広島出身の関学生・圭一くんを応援しています!



 関西を舞台にした作品をもう一つ。

 宮本 輝 全短篇上

 『宮本 輝 全短篇(上)』 集英社刊


 宮本 輝氏の描く作品には、雑然とした大阪の下町が多く出て来ます。

 登場人物も、毎日を生きるのに必死な人々ばかりです。

 
 ですが、そこを流れるドブ川や、トタン屋根の安普請の家などの描写を読むたび、

 私はそれを美しいと思ってしまうのです。


 どれも有名な作品ばかりですが、

 特に、『トマトの話』 は秀逸です。
 
 
 ちなみに、『夢見通りの人々』 (新潮文庫)も私が大好きな作品です。

 ぜひ読んでみてください。
 
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『聖☆おにいさん』

ついに読みました!!

(借りる&@マンガ喫茶)

聖☆おにいさん

『聖☆おにいさん』 中村 光著 講談社刊


いやぁ~、面白いですね。

イエスもブッダもゆるぅい感じで。でも深い。

絵のタッチもとってもいいです。


それから…。

二人が着ているTシャツに書かれた文字!!

倫理の用語集(山川の。)で重要ワードとして出て来そうなものばっかりです。

その言葉が分からないとちょっとクヤしくなる私…。

ウィキペディアで地味に検索しています…(笑)。

気がつくと、8月もあと一週間ほど。

最近の学校は、2学期の開始が早く、

学生の受講生さんとのもっぱらの話題は、

「宿題終わった?」

だいたいのところ、

読書感想文 or  自由研究を残すのみ

という答えが圧倒的です。


そもそも読書感想文って、

「課題図書はかた苦しいし、なんだかお説教くさいからイヤだけど、

自分で選ばなきゃいけないから自由図書はもっと面倒だなあ」

というジレンマに悩まされますよね。

誰しもが経験する、「永遠の命題」と言えます。

(大げさだなあ。)


ということをツラツラと考えているうちに、

今回は読書感想文向けの(あくまで私視点ですが。)

作品の紹介をすることにしました。


銃とチョコレート

 『銃とチョコレート』 乙一著 講談社刊


名前のインパクトもあり、なんとなく気になる作家ではありましたが、

今までは読むチャンスがありませんでした。

ですが、先日図書館で、あまりにタイトルと装幀が美しい(背表紙が布)ので手に取ってしまいました。


なにげなく読み始めて、どんどん引き込まれていったのですが…。

気づきました。

これは単なる児童向けの作品ではないな、と。


大人の世界と子供の世界のはざまに立つ

少年リンツが経験する、

残酷な現実。

だけどそれと同時に浮かび上がってくる希望。

シニカルでコミカルで、ビターでスウィート。

全てが二律背反である世界が描かれています。


子供って、ただ無垢なだけな存在じゃない。

知りたくないのに知らなければならない現実に出会い、

大人以上に深い諦観を抱いていることもある。


だからこそ、子供たちに読んでもらいたい作品です。

「共感できる」という感想を持つ人が多いはず。


最後に…。

出てくる人名や地名は全てチョコレートにちなんだものになっています。

chocoholic な私にはそれもたまらない魅力です。

皆さま、お久しぶりです…。

あっという間にお盆も過ぎてしまいましたね。

お休み中は、何か読書を楽しまれたでしょうか?


この年になっても、図書館司書にあこがれている私…。

大学のときに資格を取らずに卒業してしまいました。

ちなみに福山市では、

市立図書館の方は皆、司書の資格をお持ちだそうです。

あんな素敵な図書館に勤務できるなんてうらやましい。

やっぱり持つべきものは資格ですね…。

開架・閉架という用語にテンション上がります(笑)。


で、同様に

書店員さんにもレスペクトする私です。

尋ねられた本の場所へさっと案内し、

てきぱきとレジを打ち、

本にきっちりとカバーをかける。

不器用な私にはとても務まりそうにありません。


で、今日も本屋さんに行ってきました。

そして見つけたのが、

『LOVE書店!』

「あなたを本好きにする、書店員がつくるフリーペーパー」

というキャッチコピーがついた、12ページほどのタブロイドです。

部数も限られているし、いつ発行されるのかよく分かりません。
(おそらく定期発行だとは思うのですが。)

最新版は14号。

かなりの大型書店にしか置いていないようです。


私はこれが大好き。

見つけて即ゲットし、帰宅するやいなや読みました。


内容は、

本好き有名人が一日書店員体験をしたり、

人気作家と書店員さんがほのぼのとふれあったり、

私が大・大・大好きなラーメンズの片桐 仁さんが
全国のフェチ書店員を訪ね歩いたり、

とかなりマニアックなものとなっています。

いかがですか?気になるでしょう?


ちなみに今号にはありませんでしたが、

「書店員さんが、自分が大好きな作品の死体シーンを自ら演じる」

というコーナーもあります。


これを読むたび、

ホントに本が好きな人でなければ、書店員は出来ないんだな、と。

ただ販売するだけではなく、

売りたい本を研究し、自ら感想などをPOPにして、どんどん発信していく。

彼らの力はますます大きくなっています。

(「本屋大賞」なんて、その最たるものですよね。)


図書館司書にも、書店員にもなれませんでしたが、

私も縁あって速読インストラクターになることが出来ました。

私なりに本と関わり、このブログからささやかでも発信が出来ればいいなと思います。


「いつか、この人のことを書きたい」

とずっと思ってました。


その人の名は…

寺山 修司

私が人生で最も影響を受けた作家です。


初めて彼の作品を読んだのは、

大学受験のときです。

過去問をやっていて、エッセイに出会いました。

テーマは、「犬は家出するか否か?」


ものすごい衝撃でした。

今までの概念が覆されるというか。

大学生になり、20代はずっと「彼ひとすじ」だったような気がします(笑)。


実験演劇を創り、短歌を詠み、エッセイを書く。

短い人生で、病から失うものも多かったようですが、

まさに命を燃やし尽くした時代の寵児です。

(なんてえらそうに書いていますが、リアルタイムではありません。)


この人を象徴している一冊が、

不思議図書館

『不思議図書館』 角川文庫


マジック、だまし絵、ギャンブル、ドラゴン etc.…

不思議な存在の事物への考察を読んでいるうち、

自分がサーカスに迷い込んだような錯覚を起こします。


30代も半ばになり、ちょっと大人になって(笑)、

最近は彼の短歌ばかりに気をとられがちでしたが、

改めてエッセイをいろいろと読み直してみると、

やっぱりすごいとしか言えません。


彼が死ぬまで保ち続けた、

知的探求心と青臭いような反抗心。

私も忘れずにいたいと思います。
 

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