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速読スクール内で起こる出来事や、講師のプライベートなど、 適当に思いつくまま綴っています・・・気まぐれ三昧です、はい。。。
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女性たち(特に二十代・三十代)に圧倒的な人気を誇るのが、

江國香織です。


この人の描く人物は、

どこかとらえどころがなく、
ふんわりとした空気感をまとっていて、

それがなんともいえない魅力になっています。


どの作品も彼女特有の世界観に満ちていますが、

私が特に大好きなのは、

つめたいよるに

『つめたいよるに』 新潮文庫


この短編集は、いうなれば

「大人のための童話」です。


中でも、私が特におススメしたいのは、

2001年度のセンター入試 国語Ⅰに出題された

愛犬との別れと奇跡を描いた『デューク』

(この作品の出題は大きな反響を呼んだそうですが、

なかなか感情移入して読む状況ではない!受験生の皆さんにとっては

こういう出会い方は幸せだったのかどうか…(笑))

や、

ある女の子が、輪廻転生を通して、そのときそのときの恋人に巡り合う『いつか、ずっと昔』

お侍さんが、現代にやって来て家族をなす『草之丞の話』

です。


以前、ある評論家が、

「彼女の魅力は、

『ありえない話を、あるかもしれない話』

にしてしまうところだ」

と言っていましたが、

けだし名言です…。
 

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子どもの頃から、星にまつわる神話が大好きでした。

点にしか見えない星を結んで、ある像を浮かび上がらせるなんて

古代の人々の想像力ってすごいと思いませんか?


そんな神話好きな私にぴったりな作品に出会えました。

犯罪ホロスコープ

『犯罪ホロスコープ1 六人の女王の問題』 法月 綸太郎著 光文社刊


法月氏は、「新本格」と呼ばれるミステリーのジャンルの旗手と言われています。

もちろん、伏線を張り巡らせた王道の作品ばかりを書く方ですが、コミカルタッチのものも多いのです。

実は、私は彼の大ファン。新刊を見つけると飛びついてしまいます。


これは、12星座の前半である「おひつじ座」から「おとめ座」にまつわる神話を基にした短編集です。

各星座の成り立ちなどが細かく書かれていて、「なるほどなあ」とさらっと読んでしまいますが、

それらは謎解きに全て必要な情報なのです。


読んでいると、すごおくプラネタリウムが観たくなりますよ。


楽しみなのは、これがまだ前半の6つだけだということ。

早く早く、

後半の『犯罪ホロスコープ2』が出ないかなあと心待ちにしている私です。




ツール=ド=フランスの季節ですね。

以前にも書きましたが、超スポーツ音痴の私…。

ですが、なぜか?この自転車競技には昔から大変興味があります。

チームのみんなが着るマイヨ(ジャージ)もカラフルで可愛らしいし。

ただ、なかなか放映しないんですよね。

新聞にも申し訳程度にしか記事が載りませんし。

今年はランス=アームストロングも苦戦だとか…。

もっともっと盛り上がってほしいものです。


受講生の方にも、ロードバイクファンの方がいらっしゃって、

今治で一泊して、しまなみ海道を往復なさるのだとか。

素敵ですね。


今回は、自転車競技の世界を描いた作品の紹介です。

サクリファイス

『サクリファイス』 近藤文恵著 新潮社刊


とにかくものすごい疾走感のある作品です。

読んでいると、自分も風を切って走っている錯覚にとらわれ、

「なるほど、そうなんだ」と自転車競技への知識が深まります。


「エース」と「アシスト」という、光と影。

人物描写も巧みで、ミステリーの要素をも含んでいます。

非常に欲張りな作品です。


続編『エデン』も非常に面白いとか。

まだ、読んでません。

だけど、近日中には書店へ駆け込むような気がします…。

購入か?立ち読みか?悩むところです(笑)。
 
 私が、一冊の本に出会い、

 それが私にとって大切な作品となるかどうかは、

 もののあはれ

 で決まるのです。
 

 もののあはれって?

 
 本当のことを言うと、この意味、私自身もよく分かっていないんです。
 
 だけど、他の言葉ではどうしてもうまく言い表せないんです。

 でも、いつもいつもこれが基準になって来ました。


 たとえば…

小暮写眞館

 『小暮写眞館』 宮部みゆき著 講談社刊

 
 宮部みゆきの作品に、基本ハッピーエンドはありません。

 非のない人物が、人生の中で不幸な出来事に巻き込まれてしまったときに、

 「どうやって自分に折り合いをつけ、希望を見いだすか」

 これが全てです。


 トリツカレ男

 『トリツカレ男』 いしいしんじ著 新潮社刊

 ジュゼッペとペチカのラブストーリー。

 優しい人たちばかりだからこそ、
 それぞれの悲しみがあります。


 
 ちなみに…。

 音楽では
 宇多田ヒカルちゃんに
 一番もののあはれを感じる私です。
 
  
 勝手なイメージですが、

 私の中で、

 『三国志』・『西遊記』・『水滸伝』

 はいつも三位一体という感じがあります…。

 (一応調べてみると、成立年代はどれも明朝らしい。
  だからごっちゃなのかな?)


 で。何の話かというと…。

 私はこの中で、昔から『西遊記』が大好きです。
 
 (ドラマも新旧観てますよ~。)

 で。

 諸星大二郎のマンガも大好きです。


 ということで、今夢中になっているのが

 西遊妖猿伝

 『西遊妖猿伝』 諸星大二郎著 講談社刊

 
 もちろん、諸星氏ですから、彼らしい奇想天外なお話になっています。

 でも、本当に面白いのです。

 実はこのシリーズ、ずいぶん昔から発行されているのですが…

 「大唐篇」以降、長い間新刊が出ず、展開がありませんでした。

 
 先日、書店で「西域篇」を見つけたときは本当にうれしかった!!

 なんと再開まで「11年」のブランクがあったみたいです。

 ここでやっと三蔵法師・悟空・八戒・悟浄の4人がそろいました!!

 いろんな意味で本当に長い旅です…。

 
 そして、西遊記のお話といえばもう一つ。

 中島敦

 中島 敦 ちくま日本文学012 筑摩書房刊

 
 中島 敦といえば、『山月記』が超有名ですが…。

 (虎になる話ですね。)

 この本の中に載っている、

 『悟浄出世』

 『悟浄歎異』

 は本当に傑作です。

 
 悟浄が悩んで悩んで、三蔵・悟空・八戒と出会うまで。

 そして、旅の間に3人を観察しての彼なりの分析。

 
 私はキザな作家は好きではないのですが…

 中島 敦だけはキザが似合ってます。
 
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