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速読スクール内で起こる出来事や、講師のプライベートなど、 適当に思いつくまま綴っています・・・気まぐれ三昧です、はい。。。
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 一時期、完全に中毒にかかっていましたが…。



 久しぶりに読んでみました。


 家族八景

 『家族八景』 新潮文庫


 
 七瀬ちゃんって、

 
 こんなにも 邪悪 だったんだぁ。


 
 でも、筒井 康隆だもんなあ。


 さもありなん。



 筒井氏には


 優れた短篇が数多くありますが…



 『駝鳥』 と 『傷ついたのは誰の心』 は名作だと思います。











 
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MOE
2月号の 『MOE』 (白泉社刊)は

「MOE絵本屋さん大賞2011」


MOE



大賞は、バムケロちゃんです!
バムとケロのもりのこや
『バムとケロのもりのこや』 島田 ゆか 著 文渓堂刊


二人がキモカワで、ゆるゆる



さらに、この号では

清川あさみさんの特集も組まれています。

美しい、独自の世界観を持った彼女の絵本を

ぜひ一度手に取ってみてください。






足かけ5年、日経新聞に連載されていた


『奇縁まんだら』 がついに完結しました。


奇縁まんだら

『奇縁まんだら 終り』 瀬戸内 寂聴 著 日本経済新聞出版社刊



毎回、著名な方と寂聴さんとの「奇縁」がユーモラスな感じで書かれていて、


横尾忠則さんの挿絵も素晴らしく(時を経てどんどん画風が変化していきます。)


日曜が来るのが本当に楽しみでした。




その時代を代表する方たちとのエピソードは


とっても興味深くて、当時の社会や世相がよく分かるばかりか、


後輩や友人としての「一個人」、寂聴さんに見せる表情の描写が


実に生き生きとして、時にせつなく、


寂聴さんならではの観察眼で鋭くまとめられています。




寂聴さん(出家前は晴美さん。)って、


永遠の文学少女で、おきゃんで、ミーハーで。



屈託がなく、感受性豊かで、聡明な彼女をみんな心から愛したんだと思う。



そして、今も。




「奇縁」には、きっと「悪縁」や「逆縁」なんかも含まれてると思う。



人生を面白おかしく生きてたはずの彼女が


なぜこの世を捨てることになったのかは、詳しくは書かれていません。




だけど、出家って、


どろどろした男女の恋愛や、壮絶な女同士の争いなど


俗なことをやり尽くしてするもんなんだなあって。




この世での死を通してとらえた、人々の「生」。



もしかしたら、さらに面白いことをやりたくなって「死」を選んだのかも。


もしかしたら、「死」を経験して、また新しい生を得たのかも。




やはり、これを描けるのは、寂聴さんしかいません。



















2012年は辰年です。


図書館でも龍にちなんだ本がたくさん紹介されていました。



昔読んだなつかしい本が並んでいて、


思わず手に取りました。


龍の子太郎

『龍の子太郎』 松谷 みよ子 著 講談社刊



太郎が、龍になって姿を消したおかあさんを探して


いろんな経験をしながら 「つよい、かしこい子」


になっていく成長物語。



旅を続けていくその過程がとっても面白いのです。



村人を困らせる黒おにを退治したり、


欲張りなおばあさんのたんぼの世話を手伝ったり。



太郎はとにかく純粋なまっすぐな子。


いつでものんきで、全く動じない。



誰かを助けるときも、「ただそうしたい」から。




そしていつの間にか、その魅力が大きな武器となり


いろんな人に支えられて


長い旅を続けるうちに立派な青年になっていく。



そうして、夢を果たす。




生きていくって、「いろんな人と出会っていく」ことなんですね。





もう一冊。


龍とドラゴンの世界


『図説 龍とドラゴンの世界』 笹間 良彦 著 遊子館刊



参考程度に、と借りたのですが


大変興味深くて、思わず真剣に読んでしまいました(笑)。



世界の「龍(ドラゴン)」のイメージが詳しく記されています。



想像上の生き物なのに、その存在は世界共通。


地域によって、その姿が全く違うのも眺めていて楽しい。



個人的には、


章と章の間にある「龍言百語」が大好きです。


知らない言葉ばっかり。


中国では、龍=天子 なんですね。


(「龍位」とか「龍顔」とか。)





私が新年早々に会った大切な友人は、


姓に「竜」が入ります。(ちなみに年女。)



買い物に行ったときにお世話になった


店員さんが「龍之介」さんだったり。



奇しくも龍に縁があるとは…。



この調子で昇り龍のようにいけばいいのですが。




今、書いていてふと思いついたのですが、


次回は、久しぶりに


澁澤 龍彦を読んでみようと思います。









大人になって、よく分かりました。



私って、


物事の中心にはいない、周辺の人間なんだと。


華やかに生きるということが出来ない人間なんだと。



だからこそ、共感できる大好きな3冊です。


マルコヴァルドさんの四季

『マルコヴァルドさんの四季』 イタロ・カルヴィーノ 著 岩波少年文庫



マルコヴァルドさんは、イタリア人の子だくさんの労働者。


「現状をなんとかしたい」ゆえに


巻き起こす、突拍子もないさまざまな事件が季節ごとに描かれています。



本人はいたって大真面目だからこそ、こっけいでせつない。



作者は、イタロ・カルヴィーノ。


イタリアの民話も編纂している、国民的作家です。


多彩な作風で、「文学の魔術師」と呼ばれているそう。



『木のぼり男爵』 も、とってもおススメです。





続いて、


ハリスおばさんパリへ行く

『ハリスおばさんパリへ行く』 ポール・ギャリコ 著 fukkan.com刊



講談社文庫からも出ていたのですが、絶版の可能性あり。


現在は上記の本が手に入りやすいと思います。



ハリスおばさんは生粋のロンドンっ子。


(たぶん下町言葉のコックニーを話します。

あの、ベッカムの話し方を思い出してみてください。)



若くして未亡人となり、いろんなお宅のお手伝いさんをしながら、


一人娘を育て上げました。



骨身を惜しむことなく働き抜いて、奥様方からの信用もとっても厚い。



そんな彼女が、ひょんなことから


パリでディオールのドレスを手に入れようとして…


という物語。



不思議な魅力のある人です。


この世の真理や常識は、毎日の労働を通して身につけ、


そして、何か大切なものを手に入れるためには


それなりの努力が必要、ということが分かっている人でもあります。




おせっかいで、ずけずけと物を言う。



だけど、みんな知らず知らずのうちに


彼女のペースに巻き込まれ、


そして、気がつくと幸せのおすそわけに預かっていて…



この作品は、大人気シリーズ(全4部)で


『ハリスおばさんニューヨークへ行く』 もとってもいいお話です。




作者のギャリコは、『雪のひとひら』 でも有名です。



ささやかに生きる人々への優しいまなざしを、


生涯忘れることのなかった素晴らしい作家だと思います。




最後は、


深夜食堂

『深夜食堂 TV版』 安倍 夜郎 著 小学館刊



この写真はTV版①。


実は読みそびれてしまいました。


近くのコンビニで売っていて、そのうち買おうと思ってたら


あっという間に売り切れてました。



で、今度こそは!とTV版②をゲット。



大人の幸せと、悲哀に満ちています。



大都会の片隅で生きる人々。



「スカーフェイス」のマスターが作る、


お客それぞれに思い出深い、温かな食べ物が毎回登場します。



ドラマもとってもいいです。現在はシリーズ2。

(なぜかちょこちょこオダギリジョーが出演。)



働く場所があって、大切な家族がいて。


それ以上の何を望むというんでしょう?


だけど、なかなかそれだけじゃ満足できないんですよね。






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